こんにちは。現役歯科衛生士とみる映画歯(えいがし)「歯ネマ」です🦷🎬

映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観た方なら、一度は気になったことがあるのではないでしょうか。

それが、

フレディ・マーキュリーの特徴的な前歯です。

映画の中でフレディを演じたラミ・マレックは、大きな前歯の特殊な入れ歯(プロステティック)を装着して撮影に臨みました。

そのため、

「映画だから誇張しているの?」

「実際のフレディもあんな歯だったの?」

と気になった方も多いはず。

結論から言うと、

フレディ・マーキュリーの出っ歯は本物です。

そしてその特徴的な歯並びは、彼の人生やコンプレックス、さらには伝説的な存在になった理由とも深く関係しています。

今回は映画好きの皆さんと一緒に、フレディ・マーキュリーの歯について歯科衛生士の視点から見ていきましょう。

フレディ・マーキュリーの出っ歯は本物だった

まず最初にお伝えしたいのは、

映画で描かれた大きな前歯は完全な創作ではありません。

実際のフレディ・マーキュリーも上顎前突(いわゆる出っ歯)の特徴がありました。

映画『ボヘミアン・ラプソディ』では、ラミ・マレックが特殊な前歯を装着してフレディの口元を再現しています。ラミ本人も「話すのも歌うのも難しかった」と語っています。  

フレディ・マーキュリー役を演じたラミ・マレック
@The Ellen Show

映画を観た人の中には、

「少し大げさでは?」

と感じた人もいるかもしれません。

しかし実際のフレディの写真やライブ映像を見ると、特徴的な前歯が確認できます。  

フレディには4本多く歯があった?

フレディ・マーキュリーの歯の話で最も有名なのが、

「4本余分な歯があった」

というエピソードです。

歯科ではこれを

過剰歯(かじょうし)

または

Hyperdontia(ハイパードンティア)

と呼びます。

通常、永久歯は32本ですが、フレディには上顎に4本の余分な歯があったとされています。これらの歯が歯列を圧迫し、前歯を前方へ押し出した結果、特徴的な出っ歯になったと考えられています。  

つまり、

「出っ歯だから歯が大きかった」

のではなく、

「余分な歯によって歯が押し出された」

ということです。

歯科衛生士として見ても、とても興味深いケースです。

なぜ治療しなかったの?

ここで多くの人が疑問に思います。

「そんなに気になるなら矯正すればよかったのでは?」

実際、フレディは自分の歯を気にしていたと言われています。

若い頃の写真を見ると、口元を手で隠している場面もあります。  

しかし彼は歯並びを治療しませんでした。

理由として有名なのが、

「歌声に影響が出るのが怖かったから」

というものです。

フレディ本人は、自分の余分な歯によって口の中の空間が広くなり、そのことが独特の歌声や声量につながっていると考えていたと言われています。映画の中でもそのエピソードが描かれています。  

もちろん現代の歯科医学では、

「過剰歯があったから音域が広がった」

と証明されているわけではありません。

ただ、

フレディ自身がそう信じていたことは非常に有名です。

本当に歌声に関係していたの?

これは映画ファンだけでなく歯科関係者も気になるテーマです。

結論から言うと、

科学的な証明はありません。

歌声に影響するのは、

  • 声帯
  • 口腔内の形態
  • 呼吸
  • 発声技術

など様々な要素です。

そのため、

「余分な歯があったから世界最高のボーカリストになった」

とは言えません。

しかし、

口腔内の形態が発音や響きに影響すること自体は事実です。

そのため、

フレディが自分の歯を個性として受け入れていたことは間違いないでしょう。

コンプレックスが個性になった

私は歯科衛生士としてこの話がとても好きです。

なぜなら、

フレディの歯は本来コンプレックスだったからです。

もし現代の日本で学生時代を過ごしていたら、

「歯並びを治した方がいい」

と言われていたかもしれません。

実際、現在なら矯正治療の対象になる可能性もあります。

しかし彼はその特徴を残したまま世界的スターになりました。

そして今では、

あの歯並びこそがフレディ・マーキュリーを象徴する要素のひとつになっています。

映画『ボヘミアン・ラプソディ』の再現度

映画『ボヘミアン・ラプソディ』では、フレディの歯並びも重要な演出として使われています。

ラミ・マレックは特殊な歯を装着して演技を行い、その違和感を乗り越えてフレディの話し方や歌い方を研究しました。  

結果として、

私たちはスクリーンの中で「フレディらしさ」を感じることができます。

歯並びは顔の印象を大きく左右します。

だからこそ映画制作側も強くこだわったのでしょう。

歯科衛生士として思うこと

SNSでは理想的な歯並びや真っ白な歯が注目されます。

もちろん健康的な歯は大切です。

しかし、

フレディ・マーキュリーの話を知ると、

「個性と健康は別の話」

だと感じます。

治療が必要な状態は改善した方が良い。

でも、

人と違う特徴をすべて消す必要はない。

フレディの歯は、そのことを教えてくれる気がします。

映画歯ポイント🦷

次に『ボヘミアン・ラプソディ』を観るときは、

ライブシーンだけでなく口元にも注目してみてください。

ラミ・マレックが再現したフレディの歯並び。

そして実際のライブ映像に残るフレディ本人の笑顔。

見比べてみると、映画制作陣のこだわりがよく分かります。

まとめ

フレディ・マーキュリーの出っ歯は本物でした。

その原因は上顎に存在した4本の過剰歯による歯列の圧迫だったとされています。  

彼はその特徴を治療せず、自分の個性として受け入れました。

そして結果的に、

その笑顔は世界中の人に愛されるものになりました。

映画『ボヘミアン・ラプソディ』は音楽だけでなく、

フレディ・マーキュリーという人物の魅力を知ることができる作品です。

ぜひ次回観るときは、

彼の歯にも注目してみてください🦷🎤🎬✨

参考・引用元

  • Freddie Mercury’s Teeth: Condition and Treatment Options  
  • Freddie Mercury Teeth(Dean’s Dental)  
  • What’s the Story Behind Freddie Mercury’s Teeth?  
  • Crazy Little Thing Called Hyperdontia?  
  • Rami Malek’s ‘Bohemian Rhapsody’ Teeth(IndieWire)  
  • The True Story Behind Bohemian Rhapsody(TIME)  

※医療情報は一般向けの解説です。診断や治療については歯科医師へご相談ください。

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