こんにちは。現役歯科衛生士とみる映画歯(えいがし)「歯ネマ」です🦷🎬

映画『タイタニック』といえば、

ジャックとローズの恋愛物語。

豪華客船タイタニック号。

そして1912年という時代背景が魅力の作品です。

映画を観ていると、

美しいドレスや豪華な食事、当時の暮らしぶりに目を奪われますよね。

そんな中、歯科衛生士の私はふと思いました。

「1912年の人たちはどうやって歯を磨いていたんだろう?」

ジャックは?

ローズは?

一等客室の富裕層と三等客室の乗客では違ったのでしょうか?

今回は映画『タイタニック』をきっかけに、1912年当時の歯磨き事情や歯科医療について見ていきましょう。

タイタニック号が沈没したのは1912年

まず時代を確認してみましょう。

タイタニック号が沈没したのは、

1912年4月15日です。 (Encyclopaedia Britannica⁠)

つまり、

現代から100年以上前。

まだ抗生物質もなく、

電動歯ブラシもなく、

もちろんホワイトニング専門クリニックもありません。

しかし意外なことに、

この時代にはすでに歯ブラシと歯磨き粉が存在していました。

実は歯ブラシはすでに普及していた

歯ブラシの歴史は意外と古く、

近代的な歯ブラシは18〜19世紀頃から欧米で普及し始めました。

1900年代初頭には、

動物の毛(主に豚毛)を使った歯ブラシが一般的でした。 (Smithsonian Institution⁠)

つまりローズのような裕福な家庭なら、

歯ブラシを使っていた可能性が高いのです。

ただし現代の歯ブラシとは大きく違います。

特徴は、

  • 毛が硬い
  • 水を含みやすい
  • 乾きにくい
  • 細菌が繁殖しやすい

という点。

歯科衛生士の立場から見ると、

かなり使いづらそうです。

当時の歯磨き粉はどんなもの?

現在の歯磨き粉には、

  • フッ素
  • 研磨剤
  • 発泡剤
  • 殺菌成分

などが入っています。

しかし1912年頃の歯磨き粉は今ほど進化していませんでした。

19世紀後半から20世紀初頭にかけて、

チューブ入り歯磨き粉が販売されるようになりました。 (Colgate History⁠)

当時の商品には、

  • 炭酸カルシウム
  • 石鹸成分
  • チョーク粉末

などが使用されていました。

今のようなフッ素配合歯磨き粉が一般化するのは、さらに後の時代です。

つまり、

磨くことはできても、

虫歯予防効果は現代ほど高くなかったのです。

フッ素はまだなかった

現代の虫歯予防に欠かせないフッ素。

実はフッ素入り歯磨き粉が一般的に広まるのは1950年代以降です。 (American Dental Association⁠)

つまりタイタニックの時代には、

フッ素による虫歯予防はありませんでした。

歯磨きをしていても、

今より虫歯になりやすい環境だったと考えられます。

歯科衛生士としては、

1912年の人たちの口腔環境はかなり厳しかっただろうなと思います。

一等客室と三等客室で歯の健康は違った?

タイタニックには、

  • 一等客室
  • 二等客室
  • 三等客室

がありました。

当然ながら生活環境も大きく異なります。

裕福な一等客室の乗客は、

歯ブラシや歯磨き粉を持っていた可能性が高いでしょう。

一方、

移民が多かった三等客室では、

歯磨き習慣そのものに差があったと考えられています。

当時は現在のような公衆衛生教育が十分ではなく、

歯科医療へのアクセスも経済状況によって大きく左右されていました。 (British Dental Journal⁠)

つまり、

ローズとジャックでは、

口腔環境にも格差があったかもしれません。

もしジャックが虫歯になったら?

ここで映画歯的妄想です🤣

もしジャックが1912年に虫歯になったらどうなっていたのでしょうか。

現代なら、

  • 麻酔
  • レントゲン
  • コンポジットレジン
  • 根管治療

などがあります。

しかし当時は今ほど治療技術が発達していませんでした。

重度の虫歯になると、

抜歯が選択されることも珍しくありませんでした。 (National Museum of Dentistry⁠)

つまり、

現代のように歯を保存する治療は難しかったのです。

タイタニック号にも歯ブラシはあった?

実はタイタニック号の遺品リストには、

洗面用品や身だしなみ用品が含まれていたことが記録されています。 (Titanic Historical Society⁠)

そのため、

乗客の多くが歯ブラシを持参していた可能性があります。

特に一等客室では、

現代の高級ホテルのようなサービスが提供されていました。

ローズの部屋にも、

きっと歯ブラシが置かれていたでしょう。

映画では見えない「口元の歴史」

映画を観ていると、

衣装や建築には注目します。

でも歯にはあまり目が向きません。

しかし、

歯を見ると時代が分かります。

例えば、

現代人のような真っ白な歯。

均一な歯並び。

これは矯正やホワイトニングが普及した現代ならではです。

1912年の人々は、

今ほど歯並びを整えていませんでした。

歯の色ももっと自然だったでしょう。

だからこそ、

タイタニックの時代背景を知ると、

映画の見方が少し変わってきます。

歯科衛生士として思うこと

タイタニックの時代の人々は、

現代ほど恵まれた歯科医療を受けられませんでした。

しかし、

100年以上経った今、

私たちは

  • フッ素
  • 定期検診
  • 歯列矯正
  • ホワイトニング

など多くの選択肢を持っています。

当たり前に感じるかもしれませんが、

実はとても幸せなことです。

映画を通して過去を知ると、

現代の歯科医療のありがたさも感じられます。

映画歯ポイント🦷

次に『タイタニック』を観るときは、

ローズの優雅な生活やジャックの自由な暮らしだけでなく、

「この人たちはどんな歯ブラシを使っていたんだろう?」

と考えてみてください。

きっと今までとは違った角度で映画を楽しめるはずです🎬

まとめ

タイタニック号が航海していた1912年には、

すでに歯ブラシや歯磨き粉は存在していました。

しかし、

  • フッ素はない
  • 歯科治療は未発達
  • 歯科格差も大きい

という時代でした。

ローズもジャックも、

現代人とはまったく違う環境で口腔ケアをしていたのです。

映画『タイタニック』は恋愛映画として有名ですが、

当時の暮らしや文化を知るきっかけにもなります。

ぜひ次回観るときは、

登場人物たちの笑顔や口元にも注目してみてください🦷🚢✨

参考・引用元

  1. Encyclopaedia Britannica「Titanic」

https://www.britannica.com/topic/Titanic

  1. Smithsonian Institution(歯ブラシの歴史関連資料)

https://www.si.edu

  1. Colgate History Timeline

https://www.colgate.com

  1. American Dental Association (ADA)

    Fluoride and Toothpaste History

https://www.ada.org

  1. British Dental Journal

    歯科医療の歴史に関する資料

https://www.nature.com/bdj

  1. National Museum of Dentistry

    歯科治療史関連資料

https://www.dentalmuseum.org

  1. Titanic Historical Society

https://www.titanichistoricalsociety.org

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